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トリスタンとベイオウルフ

6月1日といえば...

ヤン提督の命日ですね。あと、同行のパトリチェフ、ブルームハルトと、1年後のシヴァ星域会戦時のシェーンコップとメルカッツ提督も。

ゼミのマウス室掃除をやっていて、今日は1日だなぁと思ったその瞬間「あっ!」と思わず声を出してしまいました。誰もいなくてよかったよ、本当に。いたら、何事って追求されそうだったもん。ま、聞かれたところで、ヤン・ウェンリーという人の命日だったと言っても「ふーん」で終わりそうだけど。


初めてアニメで「魔術師還らず」のヤン提督最期のシーンを見た時は、思わず泣いてしまいましたが、2度目以降は気持ち的にはやっぱり沈んでしまうけど、実は泣いてません。
完全に帝国派に移行したせいもあるかもしれないけど、むしろ残されたフレデリカに感情移入してしまい、彼女の気持ちを思うと泣けてしまうという方向になっているわけで。


「民主主義なんか滅びてもいいの。全宇宙が原子に還元したってかまわない。あの人が、わたしの傍で半分眠りながら本を読んでいてくれたら...」

優秀な副官としてヤンを支え、夫の死後もイゼルローンの政治代表者たらんとするフレデリカの気丈ぶりの影に、女性としての激情を垣間見て、なんだか私も思わず胸が詰まってしまうのでした。
好きな人が残していったものを守っていきたい。でも本音はその人と一緒に生き続けていたかった。優等生的な面が目立つフレデリカですが、ユリアンの前でしか正直な気持ちを吐き出せない、そのあたりが切ないですね。

実は同じ女性としてすごく尊敬しています。
カリンみたいです、わたし。

私もこれくらい、自分の想いの全てを捧げられる人に出会いたいと思います。
いいなぁ、フレデリカ。羨ましいぞ。
早々に未亡人になっちゃったけど、ヤンと一緒だった数年はとても幸せだっただろうなぁ...


銀英伝の内容知らない人には完全ネタばれ記事でした。すいません。
by taba-aki | 2005-06-01 23:34 | 銀英伝