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トリスタンとベイオウルフ

地元限定ギャグだと思ったのに

<栃木小1殺害>「今市もイマイチのまち」和歌山市長が謝罪

先日の栃木県今市市の小1女児殺害事件は、栃木県出身者(今市市じゃないけど)としてはやはり心痛むものがあったが、この和歌山市長の「イマイチ」発言はなんというか、普通に「非常識な!」という気持ちと一緒に微妙な気分が混ざってきた。

そう、
「今市市、栃木県に関係のないヤツが、そのネタを使うな!」と。

指摘するのはそんな所じゃないだろう、お前もその市長と同じで事件の重さを認識していない!!と怒られるのを覚悟で書いてみる。


以下、事件とは全く関係のない「イマイチはなし」。

栃木県には読み方が妙というか特殊というか、一見読みに迷う地名が多い(例えば「祖母井(うばがい)」なんて中学生の時に読み方を知ったよ)。
今市市も「市」という漢字が並ぶ違和感もさることながら、日本語としてマイナスイメージのある「いまいち」という読みはどうかと思うが、栃木県民ならばガキの頃に一度はギャグのネタにしたことがあるはず。


今市市民と他県民との会話

「ねぇ、家どこなの?」
「"いまいち"だよ」
「場所を聞いているんだけど。」
「だから、"いまいち"だって。」
「街がイマイチなのはわかったからさぁ。」
「本当に「今市」って名前の市なんだよ!」



妹に聞いた話だと、今市市民の友達は本当にそういう羽目になったことがあるらしい。
県都宇都宮ですら全国的にはマイナーな市の部類に入るのに(最近餃子で多少脚光は浴びているが)、今市はさらに無名市扱い。栃木県自体いまいちな面があるのでなんともいえませんし、「イマイチ」発言が出てくるのも無理からぬとも思う。
この「今市=イマイチ」ネタは自虐的ローカルネタとして県内でしか通用しないと思うぞ(それでも十分寒いが)。
それにしても、先日の事件で今市の名前は随分広まってしまったよ(どうして栃木県はこんな殺人事件とか集団リンチ事件とか宝石店放火事件とか立てこもり事件とか大田原のオウム関連とか、嫌な事件ばかりで目立つんだろう)。
そして、とうとう和歌山の市長が使ってしまう羽目に...
この寒いギャグが全国的に広まったりしたらやだなぁ(そんなことないだろうけど)。



もう一つネタ。大分前に妹と話していたこと。
「今度、日光市と今市市が合併するんだって」
「それじゃ新しい名前はどうなるんだろう。世界の日光が「日光市」の名前を変えるとは思わないけどな。」
「だけど、市としての規模は今市の方が圧倒的に大きいよ。」
「普通に並べて「日光今市」でいいじゃん。」
「なんだか「日光いまいち」って響きで、日光市が嫌がるよ、絶対。」
「反対にしても変わんないよね。「いまいち日光」じゃさ。」
「やっぱ、今市市が日光のネームバリューを欲すると思うから「日光市」じゃないの?」


どうやら、そうなりそうです。
今市、なくなっちゃうのか...



もっとも、当の和歌山市長も受けようと思ったのではなく、つい口を滑らせてしまった程度の発言かもしれない。
軽く聞き流していたら、「今市」と「いまいち」をかけているなどと気がつかないだろうに、それを指摘した人はすごい。
というか、なんだか揚げ足取りのような気もするんですが、事件の内容があれなだけに見逃してもらえなかったということでしょうかね。
by taba-aki | 2005-12-07 01:47 | 主張