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トリスタンとベイオウルフ

映画版電車男ってさ〜

テレビでやっていた映画版の電車男を思いきり途中の21時半過ぎから見たんだけど、アレはなんか微妙な映画だねえ。
書籍版は立ち読みで済ませ、去年のドラマ版は最終回しか見ていないし、コミックス(ヤングサンデー版)も途中までしか読んでいなくて、結局「電車男」は知識が中途半端なワタシだけど、今回はちょっと思ったことを書いてみる。


ハッキリ言って電車くんビビり過ぎ。
エルメスさんは「好き」って言っているのに、自分に自信が持てなくて自分で勝手にパニクって自滅して。恋をすると人は不器用になるらしいけど、あれは不器用すぎるだろ。オタクとかいう前に男としてどうかと思うのだが。
特に初デートで彼女放置プレイなんか。そもそも「最高のデートをしなきゃ」という思いばかり先走って、彼女と一緒にいる瞬間を楽しむという心の余裕が全くなし。このあたりの勘違い野郎ぶりは、「電影少女」のヨータくんを彷佛させるところがあった。

エルメスさんはきっと電車くんのピュアすぎる一途な面に惹かれたのだろうけど、もしかして「情けない男」に多少なりとも優越感を感じたりはしないのだろうか。映画版はあきらかにエルメスさんのほうが「大人」なので、未熟な男を自分好みの紳士に育て上げようという「逆紫の上」を目指しているとも見えなくもないんだけど。


情けない電車くんではあったけど、「パソコンが欲しい」というエルメスさんのためにパンフレットに付箋びっしり書き込みは脱帽。
いやぁ、ワタシも友達とか先輩とか先生からのパソコン購入相談を受けたりすることがあるんだけど、あれほどの熱意はない。やはり相手が好きな人だから?ワタシなんかあまりオタっぽく見られるのが嫌だから、相談には気持ち半分くらいの熱意で対応してる。それでも「用語が分からない」と言われることがしばしば。それを見越しての付箋作戦はさすがとしかいいようがないわな。
それだけに映画のシーンに二人で仲良くパソコン選びがなかったのがちょっと残念。電車くんのパソオタ知識全開でエルメスさんちょっと引き気味なーんてのを見たかったけどな。



そういえば、この映画を見ている最中になぜか漫画部の某E先輩を思い出してしまった。全体の雰囲気がなんとなく似ている感じがしたから(あくまで在学中のイメージであって、現在とはまた別の話)。あの人はワタシの知っている人たちの中でジャンルが広くて深い最強オタだったから、たぶん電車くんごときには勝てないと思うな。
by taba-aki | 2006-09-16 23:58 | TV・映画(アニメ以外)